甘い物でほっこり 1日1甘パリ

美味しかった! 幸せーと書くブログ。スーパーのお菓子でもいいんです

アルザス地方の伝統 サン・ニコラのパン・デピス

 昨日、12月6日は子供の守護神でもあるサン・ニコラ(Saint-Nicolas)の日だった。いい子にしている子供達にお菓子などのプレゼントを持ってきてくれるサンタクロースのような存在だ。この習慣はフランス北部と東部、オランダやベルギー、ドイツの他ヨーロッパの多くの国で共通のもの。

 フランス東北部のナンシーという町では、サン・ニコラを祝うパレードが今年も、開催された。

ナンシーでのパレード サン・ニコラの歌とともに2021年
https://youtu.be/TfuevavR3Hw


 私はサン・ニコラのパッケージのパン・デピスを買っていた。子どもたちに配るためリンゴの入った袋を担いでいる。2023年5日までと賞味期限は長いのだが、12月6日、サン・ニコラの日に食べよう。

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 パン・デピスとしては、味は普通かな。もっと好きな味のパン・デピスもあるけれど、アルザスらしいイメージに付加価値を感じて、毎年、1ユーロ程度で買って、これまで何度も食べている。

 初めて作っている会社や生産地をチェックした。

 伝統菓子パンデピスで知られるアルザスの村Gertweillerゲートウィラーのものだった。ストラスブールの近くだ。

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 会社の名前はforwenger。こちらがサイト。
 
https://www.fortwenger.fr/petits-gateaux-alsaciens.html?gclid=Cj0KCQiAqbyNBhC2ARIsALDwAsA1RzMyDvXtpc3oFM9yx_PQ1Fv_z5VKBFFhvKKvGO79dYwjQqjPf68aAunrEALw_wcB
 
 サン・ニコラはサンタクロースのモデルになったとも言われている。サン・ニコラについてもう少し書いておこう。

 サン・ニコラは本当に実在した人物。サン・ニコラはフランス語での読み方(サンは「聖」、ニコラは英語でニコラス)。現在のトルコ南部にあたるローマ帝国リュキア属州のパタラで270年頃に生まれた彼は、ミラという街で大主教をしたことからこの名前で知られている。

 優しく寛大な心の持ち主であったサン・ニコラは生きる伝説として崇められていて、彼が起こした奇跡は多くあり、中でも有名なものが以下のもの。


 街が大飢饉に見舞われた時のこと。とある肉屋が3人の子供たちを家に誘い込み、斬殺した後、その遺体を桶に入れました。悪徳な肉屋は、子供の人肉を加工してハムとして売ろうと考えていました。

 飢餓に苦しむ住民たちを世話するために街を訪れていたサン・ニコラは、この肉屋の悪行を見抜きます。そして、何と祈りによって死んだはずの子供達を蘇らせました。